いつも当院をご利用頂きありがとうございます。
施術担当の藤田です。
以前にも肘の怪我について投稿しましたが、今回はその中でも野球肘(離断性骨軟骨炎症)についてお話ししていきたいと思います。
〜野球肘(離断性骨軟骨炎)とは?〜
投球動作などの繰り返しによって圧迫や剪断ストレスが持続的に肘の上の関節(上腕骨)と肘の下の関節(橈骨)にかかることによって、骨の表面にある関節軟骨を傷つけてしまうことによって起きる怪我。肘の曲げ伸ばしが出来なくなり肘の外側に痛みが出てきます。
その他の原因として、血行が不良のよって起きる場合や遺伝的、内分泌異常(ホルモン)、さらに受動喫煙によっても起きる場合があります。
遺伝の要素で、ある県で調査していた時多くの場合野球肘になってしまったお子さんの親御さんも以前野球肘になっていたという事がわかったそうです。
発症しやすい年齢は12〜15歳で男性の方が多く発症しやすいと言われています。
よく似た疾患で肘の外側の痛みを訴える「パンナー病」という病気があります。
肘関節の上腕骨小頭と呼ばれる部位の骨端核(成長軟骨の中心部)に血流障害が起きることによって軟骨が壊死していまう病気です。
多くは5〜10歳に発症しやすいです。野球肘よりも発症年齢が低いのが特徴です。野球肘が繰り返しの外力によって怪我するのに対して、パンナー病は週一回のテニスの練習でも肘に痛みを感じる事があったそうです。
野球肘とよく似ていますが全く違う病気で、治療法も違うので注意が必要です。
野球肘になってしまう原因として、肘に負担がかかる手投げの状態で投げてしまっている事が多いです。
股関節が硬さや、骨盤が上手く回旋出来ていないため体が早い段階で開いてしまうことや肩甲骨の引き付けが弱いため、肩が内側に入ってきてしまいその結果肘を真っ直ぐではなく捻れた状態で使ってしまうので肘の負担が多くなってしまいます。
検査として当院では超音波エコー画像を撮って判断しております。
もし、骨片が確認できれば専門病院へご紹介させて頂きます。
怪我を繰り返さないように実際に痛めた肘の施術だけではなく、「脊椎、骨盤矯正」や背骨を整えるケアをしています。
その他にも痛めた部分の治りを早める効果がある電気治療や怪我をすると身体の緊張が強くなり血流の流れが悪くなると痛みを感じやすくなります。
緊張が取れると痛みも緩和する事が多いので、「スーパーライザー」(近赤外線治療器)や組織の治りを早める微弱電流を使った施術も行っております。
野球肘は早期に見つかれば、手術する可能性が少なくなりますが進行している場合は手術が適用になってしまう場合が多いです。
そのため、早期発見が重要です。痛みを我慢するのではなく違和感が出てきている段階で一度治療や診察を受けて頂きたいです。
部活動も再開され、4月から進級されて本格的に運動される方もいらっしゃると思います。
何かお困りの際にはご連絡下さい